ダウンヒル

スキー競技種目の中で最も高速で競い合う種目が滑降競技(ダウンヒル)です。コースをより速く滑るかのタイムトライアルであるため、風圧対策に重点が置かれており、いかにフォームを崩さずに滑ることができるかが勝敗を決するといえます。ダウンヒル競技では風圧と速度は密接な関係にあります。スピードが遅く空気抵抗があまりない状態のときは体力的に余裕がありますが、空気抵抗は速さが増すごとに大きくなり体力を奪っていき、空気抵抗が体力の限界を超えるとフォームが崩れ加速度的に難しくなってきます。そして最悪には転倒という結果になることもあります。スキーヤーの体力が限界に近づくと滑っているスキーのトップを雪面に押さえ付けることができなくなり、方向をコントロールが不可能になってしまいます。それほど風圧は大きくなればなるほど、スキーヤーの体力、そして技術も奪い去ってしまいます。トップレベルの選手ほど無駄のない効率的なフォームを身につけることが重要となっています。ダウンヒルは風圧との戦いといえます。

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